プロ野球奇人変人列伝

こんばんは。

コミュニケーションデザイナーの吉田幸弘です。

今日のご紹介は、野村克也氏の著書です。

プロ野球奇人変人列伝

野村克也(著)

野村監督の新刊です。

今回もコミュニケーション術、リーダーシップのヒントになる要素が満載です。

i色な選手のエピソードもあり、特にオールド野球ファンにとっては非常に楽しく読めるのではないかと思います。

それでは特に参考になったエッセンスをご紹介していきます。

王は特に、弱い立場の人への配慮を欠かさないところがあった。

あるとき、王が記者たちを連れて銀座に飲みに行ったときのことだ。

クラブで、記者のひとりが、専属歌手に曲をリクエストした。

しかし、歌手が歌い出すと、記者らは、歌をまったく聞かずに大騒ぎをしていたという。

そのとき、王が、曲をリクエストした記者に詰め寄り、お前がリクエストした曲じゃないか。ちゃんと聞けよ。失礼じゃないか!と声を荒げたという。

王が珍しく怒った出来事だったが、クラブの専属歌手という弱い立場の人間への配慮や礼を欠かさない、王ならではのエピソードであった。

P38引用

リーダーとして学べるエピソードですね。

例えば、部下の営業サポートの人に仕事を頼んだとします。

こういう時、やって当たり前と思ってはいけないわけです。

やってくれてありがとうと思うことが大切です。

特にサポートタイプの人は、特にねぎらなわくても仕事はやってくれます。

しかし、ある時ストレスが溜まって爆発してしまう場合があります。

普段、何も文句を言わずにスピーディーで正確な仕事をしてくれていた部下が突然、辞めると言ってくるのも、ねぎらいがあれば、ある程度防げるのでです。

相手の立場を思いやることは大切ですね。

私は人を動かすには3つの方法があると常思っている。

論理、利害、感情である。

新庄のようなタイプには、論理は通用しない。

利害で動かそうとしても、年俸を払うのは球団だから、私にはどうもできない。

残るは勘定で、彼を動かすしかないと考えた。

1999年、春季キャンプで新庄にピッチャーをやらせたのには、そのような狙いがあった。

目立ちたがり屋の新庄に、楽しく野球をやらせるという目的である。

新庄を呼び、野球は9つのポジションがあるが、やってみたいポジションをやっていいぞと言ったら、もちろん、ピッチャーですよと彼は答えたのだ。

実際に、新庄はうぬぼれ屋の面があるので、性格的にはピッチャー向きだと思った。

もちろんオープン戦だからできたことではあるが、この経験は新庄にとってもプラスになったはずだ。

自分でやってみて初めてわかることがあるのだ。

実際にピッチャーをやってストライクを取ることがどれだけ難しいかということが、彼もわかったと思う。

新庄の野球に、少しではあるが変化が見られたのだ。

P51引用

悪球に手を出さなくなったということであるが、これを論理的に言っても新庄のような自由人タイプには伝わらないでしょう。

人それぞれの個性に合わせて指導するということは大切ですね。

殴ったほうはそのことを忘れるものだが、殴られたほうが、ずっと忘れないものだ。

それは、指導者が選手のことを本当に考えて叱っているならまだしも、ただ感情に任せて怒っているような場合は、選手は必ずそれを感じ取るものだ。

決してよく思うはずがない。

P91〜92引用

感情に任せて怒っているリーダーは、部下に見抜かれてしまいます。

君のためにと言っていながらも、内心では俺の怒りを抑えるためになのです。

これでは、部下もついてきませんね。

1992年のドラフトでのことだ。

当時のドラフトの目玉は、野手では松井秀喜、投手では伊藤智仁がいた。

編成部の意見はみな、松井秀喜で行きましょうという意見だった。

松井を獲得できれば、10年以上は4番バッターの心配をしなくてすむそれくらいの逸材だという。

しかし、私の意見は違った。

私は、野球はピッチャーという考えが前提にある。

また、監督を引き受けた以上は、一刻も早く結果を出さなければいけない立場にもあったので、すぐ結果を出すためには、いいピッチャーが必要だと考えていた。

そこで私は、相馬社長にも、野球の原理は簡単です。0に抑えれば100負けることはありません。でも、10点取っても、11点取られたら負けということですと、野球の本質を理解してもらって、今度の補強ポイントを投手陣に絞るべきだと訴えた。

中略

これに対して、スカウトの人間たちは口をそろえて松井と言っていました。

普通、以前から球団にいる現場の編成、スカウトの人間たちが口をそろえて松井と言っているのに対し、外から来た私がたったひとり、反対している状況だから、経営者としても身内の社員たちの判断を優先しそうなところだが、相馬社長は違った。

柔軟な思考をし、自分がこうだと決めたら、どんなに反対があろうともそれを進める強い決断力がある人だった。

P174〜176一部改訂引用

新しい血を入れて活性化させると言って、異業種の人を採用することは少なくありません。

しかし、残念ながらその人の持つ優秀な部分を活かせず、戦力化できない場合も多くあります。

もちろん採用のミスマッチもあります。

しかし、それ以上に多いのが、異分子が力を発揮できるような環境をリーダーがつくらないということです。

結果、古参のメンバーにつぶされてしまうのです。

異分子の人を連れてくるときには、その人をある程度の期間は守るようにし、遠慮しないようにしてもらうことが大切です。

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